熱帯植物園で鞍作り見学会や凧づくり

update 2008/1/21 09:43

 北海道和種馬(通称どさんこ)の背に荷物を載せて運ぶ「だんづけ」技術の伝統文化を広めようと、函館市内のどさんこ所有者でつくる「函館だんづけ保存会」(土谷進会長)は20日、市営熱帯植物園(湯川町3)で、鞍(くら)作りの様子を披露した。

 だんづけはどさんこが多量の荷物を一度に運べるように編み出された、函館地方だけに残る伝統技術。保存会はだんづけや鞍作りの技術を後世に伝えるため、毎月勉強会を開いている。

 この日は同会メンバーが麦わらなどを使って鞍を作る過程を公開し、どさんこやだんづけの歴史を紹介した。見学者は鞍に触れるなどして技術に理解を深め、市内神山3の土岐洋一さん(70)は「昔の人の知恵はたいしたもんだ」と感心していた。2月10日、3月16日の午後1時からも実施する。

 また同日午前には、2月3日に同園で開かれる催し「第4回春節祭」で来場した子どもにプレゼントする凧(たこ)の準備作業が行われた。

 同園を管理・運営するNPO法人(特定非営利活動法人)函館エコロジークラブの呼び掛けで、市民ボランティア20人が参加。日本の凧の会函館支部長の秋山修世さんらメンバーの指導の下、1人10個を目標にビニール製シートに糸とセロハンテープで竹ひごを固定し、縦50センチ、横45センチほどのダイヤ凧を仕上げた。参加した市内根崎町の黒島久美子さん(66)は「子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべて心を込めて作りました」と話していた。

 同祭では午前11時から先着200人に凧を配り、午後1時から同園裏の海岸で凧揚げをする。

提供 - 函館新聞社



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