学習机商戦が本格化

update 2008/1/21 09:41

 小学校の新入学生を対象にした学習机商戦が早くも本格化している。3万円台のシンプルな低価格商品から10万円を超える高級品まで多種多様な商品をそろえた特設売り場は、休日ともなると大勢の家族連れでにぎわっている。

 家具の菱乃実(石川町2、及川邦夫店長)では昨年12月から学習机の展示を始め、早くも完売した製品もある。ただ例年より客足が遅く、1月下旬にかけてピークを迎えるとみている。

 店頭には学習机メーカー2社、家具メーカー4社の約40種類が並び、価格は5―20万円台と幅広い。売れ筋の価格帯はいすとセットで10万円台。子どもの成長や部屋の広さに合わせて机と書棚を多様に組み替えられるセパレートタイプが主流。年代に応じてスタイルを変化させ、長期間に使用できることが人気の理由となっている。ナラ材など天然木の温もりを生かした高級品も好評。「完売や納期が遅くなる製品もあるので、品薄になる前の1月中に購入することをお薦めします」と同店。

 ハコモク・ファニチャー・アゴラ(同美原1)では、いす無しで3―5万円台のシンプルなタイプと、書棚と分離する7―10万円台のユニットタイプの2つの価格帯に人気が分散。昨年12月から本格的に売り場を展開しているが、年明けから順調に売り上げを伸ばしているという。同店では「不況の影響で安くてシンプルなタイプに人気が集まる一方、祖父母が孫にプレゼントする場合など10万円以上の高級品を購入するケースも少なくない」と2極化を指摘する。

 また、イトーヨーカドー函館店(同美原1)では複合店舗の利点を生かし、文房具やランドセル、衣料品などと売り場を一体化した「入学応援キャンペーン」を展開。こちらもデスクと書棚が分離するユニットタイプが人気を集めているほか、デスクの高さや奥域が調節可能で、大人になっても使用できる種類が注目を集めている。同店では「シンプルな木目調の飽きのこないデザインで、耐久性にすぐれた実用的な学習机が好まれているようだ」と話している。

提供 - 函館新聞社



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