道南地域医療連携協が発足
update 2008/1/20 16:27
患者の診療情報を地域の医療機関で共有するネットワークシステムを運営する「道南地域医療連携協議会」が19日、発足した。設立総会が函館市大森町のサン・リフレ函館で開かれ、理事長に高橋病院(函館市元町)の長谷川正院長を選任した。今後、NPO法人(特定非営利活動法人)を目指し、組織の拡充を図るとともに、システムを生かした地域の医療連携を推進する。
同システムはインターネットを使い、検査や薬の処方歴、レントゲン撮影の画像など、患者の同意を得て情報を共有する。不要な検査や薬の重複投与の防止につながるほか、質の高い医療が期待される。
各医療機関に認証された端末を接続し、IT(情報技術)関連企業に設けた電子センターを通して情報の入手、提供が行われる双方向型システムで、全国的にも実施している地域は少ない。4月から本格稼動する予定。
昨年4月に市立函館病院や高橋病院、稜北病院、おしま病院、北美原クリニック、ごとう内科(いずれも函館市内)で準備委員会を立ち上げてシステムを試行。特に市立函館病院と高橋病院との間で約300人の患者に対し、システムを活用した診療を行った。
市内、近隣市町の40医療機関が協議会に加入する意向を示し、この日の設立総会には医師ら約70人が出席した。
役員の選任では、準備委員会のメンバー8人がそのまま理事に選ばれ、長谷川院長を理事長とする理事の互選案が満場一致で承認された。副理事長は、市立函館病院の下山則彦副院長と北美原クリニックの岡田晋吾理事長が選ばれた。総会後にはシステムの説明や課題をテーマにした設立講演会も行われた。
長谷川院長は「地域全体で取り組む医療が求められている。情報共有は患者のメリットにつながるはず。よりよいシステムを構築していきたい」と語った。
提供 - 函館新聞社
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