地方に配慮した改革を…支庁再編で地域意見交換会

update 2008/1/18 09:16

 【江差】桧山支庁の統廃合を盛り込んだ支庁制度改革をめぐり、道は17日、道内の支庁廃止予定地域で初めての意見交換会を江差町文化会館で開いた。改革担当の嵐田昇副知事が支庁再編への理解を求めたが、多くの参加者から「桧山支庁の廃止は地方切り捨てだ」と厳しい意見が相次いだ。0ァ40ィ(松浦 純)

 江差町を中心に桧山管内の住民約400人が参加した。道側は嵐田副知事、亀谷敏則桧山支庁長、道企画振興部の川城邦彦地域主権局長が出席した。

 意見交換で、打越東亜夫江差町議会議長は「改革は大都市への一極集中を招く。町内から行政機関が次々と引き揚げ、過疎を生み出している」と批判。町内の大門利雄さんは「経済効率を優先した改革に疑問を感じる」と述べた。嵐田副知事は「財政再建のための改革ではない。子孫の時代を見据えて改革を進めることが現代人の責務。人口減少が続く中、広域でできる仕事は集約する。地域から切り離すことができない住民サービスは道の責務としてやる」と述べた。

 飯田隆一江差商工会長は「拙速な議論を避けるべきという道議会全会派の意向を押し切ってでも定例道議会に条例案を提案するのか」とただしたのに対し、嵐田副知事は「2月に行われる道議会の集中審議次第」と述べ、支庁設置条例改正案などの提案時期については明言を避けた。

 また、檜山支庁存続を求める住民団体代表の辻正勝会長は「支庁再編には全道と檜山の将来を描くグランドデザインが無い」と強調。過疎に苦しむ地方に配慮した慎重な改革を求める高橋はるみ知事あての要請書を嵐田副知事に手渡した。

 道は1月中に根室、留萌両市と日高管内浦河町で、同様の意見交換会を開催。道議会が2月8日に予定している支庁再編をめぐる集中審議で住民の意見を報告する方針だ。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです