私的諮問機関「まちづくり懇談会」発足
update 2008/1/18 09:15
函館市の西尾正範市長は17日、今後の市政運営や施策の立案などの参考にするため、外部からの意見を求める私的諮問機関「まちづくり懇談会」を発足させた。会議メンバーは市内の大学教授ら学識経験者や、企業経営者ら12人で構成。この日の初会合で、西尾市長は「函館には人材を含め、マイナスをプラスにしていく力がある。街をどのようにしていくかシナリオはないので、率直な意見や提言をいただきたい」とあいさつした。
メンバーは市企画部が第一線で活躍している市民を中心に無報酬で依頼し、幅広い分野から選んだ。年に3、4回の会合を開き、産業振興や教育などテーマを設けて意見を交わす。施策に反映させるため、必要に応じて市の幹部職員や他の有識者らを交える方針。
自己紹介を兼ねたあいさつでは、それぞれ函館への思いやこれまでの取り組みを語った。未来大の岩田州夫教授は「函館に来て8年になるが、もう少し華やぎがあってもいい。人口の減る速度を落とすことも可能なはずだ」とし、日本全国を転勤してきた野村証券函館支店の柴崎章吾支店長も「函館はいい街だが、他の街と比べると、お得感がない」と述べるなど、早速忌憚(きたん)のない意見が出された。
会合は非公開で、事務局によると、この日は市内高校生の大学進学率などについて意見を交わした。次回会合は4月ごろを予定し、函館を元気にするアイデアを持ち寄り、議論する。
このほかのメンバーは次の通り。(敬称略)
漆嵜照政(メデック社長)小笠原勇人(テーオー小笠原専務)河内孝善(湯の川プリンスホテル常務)小岩眞智子(元小学校校長)古閑信二(東日本フェリー社長)外山茂樹(函館大妻学園理事長)服部誠弘(日銀函館支店長)林洋一(函館電子社長)美馬のゆり(未来大教授)山内一男(建築企画山内事務所社長)
提供 - 函館新聞社
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