開発支援 なお意欲…青年海外協力隊の高津光さん
update 2008/1/17 10:22
青年海外協力隊の一員としてモロッコ・ティゲドゥイン村で土木技術の支援、指導を行った高津光さん(27)=函館市山の手町=がこのほど、任務を終えて帰国した。16日には、函館市教委の多賀谷智教育長に帰国報告し、「今後も海外の開発支援に携わっていきたい」と飛躍を誓った。
高津さんが青年海外協力隊の仕事に関心を持ったのは中学生の時。教科書を通して協力隊を知り「自分も体験してみたい」と思ったという。
函館高専を卒業後の2001年4月、愛知県豊橋市の設計コンサルタント会社に就職。同高専OBで、協力隊の活動経験もある社長の理解、協力もあって、青年海外協力隊に応募し、2005年11月から昨年12月までの約2年間、モロッコ・ディゲドイン村に滞在した。
同村は、アトラス山脈のふもとにあり、村内山間部は約120の集落が分散。市街地は電気、水道、電話が整備されているが、その他の農村地帯は未整備のまま。
会社で設計、測量の技術を身に付けた高津さんは村役場の技術課に配属され、道路や上下水道、橋などの整備を進めていくため、村の技術者や地域住民らに設計、施工に関する技術、ノウハウを指導した。
多賀谷教育長と懇談した高津さんは現地での活動や生活を振り返り、「現地の人たちは、家族のように受け入れてくれた。モロッコという国が好きになって帰国できたことがよかった」と語った。
滞在中、乾燥地帯で水の確保に苦慮する状況を目の当たりにし、開発支援活動への意欲も増した。また、技術、設備が未熟の地で、設計など一から手掛けてきたことによって「指導を通し自分の知識不足を感じた。もっと勉強しなければ」とも。帰国後、会社を退職した。
乾燥地開発の土木技術を学ぶため鳥取大への進学を目指しており、これから東京の会社で仕事をしながら受験勉強する。
提供 - 函館新聞社
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