吹雪の中 海中で神事…寒中みそぎ祭り閉幕

update 2008/1/16 11:49

 【木古内】木古内町の佐女川神社(野村豊秋宮司)に1831(天保2)年から伝わる「寒中みそぎ祭り」は15日、若者4人の行修者が海に飛び込んでご神体を清める「海中みそぎ」が行われ、無事すべての神事が終わり、3日間の祭りは幕を閉じた。

 4人は地域の豊漁や豊作、安全などを祈願するため、13日夜から同神社境内にこもり、水ごり(鍛錬)を繰り返し、身を清めてこの日を迎えた。町内のみそぎ浜には町内外から約500人が駆け付け、午前11時50分ごろに行修者が登場すると、「頑張れよ!」「最後のひと踏ん張りだ」と声援を送った。

 実行委によると、海中みそぎが行われた時刻の木古内町の気温は氷点下5度、海水は4度。時折、吹雪に見舞われたが、行修者のりりしい姿と大勢の観客で会場は熱気に包まれた。

 みそぎ広場では地元チームらによるYOSAKOIソーラン踊りなども披露され、まちが誇る神事と各種イベントの共演が続いた。町内出身で札幌から駆け付けた札幌光塩短大2年の東出浩果さん(20)は「古里の活気ある様子を見ることができてうれしい。歴史あるみそぎを今後も継承していかなければならないと強く思った」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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