「IT人材育成プロジェクト」成果着実
update 2008/1/16 11:47
【乙部】乙部町が昨年4月にスタートした「IT人材育成プロジェクト」が今春で2年目を迎える。町内でのIT(情報技術)技術者の養成研修を通じて、IT企業の誘致や若者の雇用開拓を進める町独自の取り組みだ。本年度は卒業生の就職先となる複数のIT企業が町内進出を決め、第1期生17人の大半が誘致企業への就職が内定するなど成果を上げている。町は4月から研修を始める第2期生の募集を開始、道内外からの幅広い応募を呼び掛けている。
「ITおとべ塾」の愛称を持つ研修事業は、町やIT企業で組織する「町地域雇用創造協議会」(中川眞一郎代表)を中心にスタート。前期は、Uターン希望の町内出身者を中心とする14人が受講。実技を中心にプログラム開発に必要な基礎研修を行い、基本情報技術者の資格取得を目指した。10月からの後期研修は、技術者に求められる実践力を身に着けようと、前期研修生13人と新入生4人の計17人が参加した。
前・後期を通じて、農漁業体験、陶芸などの芸術研修、住民交流といった独自の人格形成プログラムにも取り組んできた。「ライブドア事件をはじめ、IT業界の光と影を目の当たりにする中で、技術力と優れた人格を兼ね備えた技術者の養成が必要」(町企画室)として、地域の有識者や住民の協力を得ながら研修を進めている。ユニークな取り組みが評価され、昨年10月には厚労省の地域雇用創造推進事業に採択された。
町は新年度も研修事業を継続。25日まで第2期研修生16人程度を募集している。4月からの前期研修はIT企業・グローバル・コミュニケーションズ(函館)の有料研修として実施。受講料は1カ月7万3500円。10月からの後期研修は、厚労省の委託事業として実施するため受講料は不要となる。町は町内での就職を条件に人材育成研修奨励金を交付して研修生を支援する。学歴、IT経験、性別は問わない。問い合わせは町企画室TEL0139・62・2311へ。
提供 - 函館新聞社
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