寒中みそぎ 水ごり始まる

update 2008/1/15 00:14

 【木古内】木古内町の佐女川神社(野村豊秋宮司)に1831(天保2)年から伝わる神事「寒中みそぎ祭り」が13日午後6時、若者4人の行修者が神社にこもることを神前に報告する参篭(さんろう)祭で開幕。氏子や町民らが訪れ、玉ぐしをささげるなどし、豊漁や豊作、地域安全などを祈願した。

 ことしの行修者はいずれも町内出身の齋藤竜二さん(19)=会社員=、戸澤拓也さん(18)=専門学校2年=、平野嘉栄さん(20)=大学2年=、村上駿弥さん(17)=高校3年=の4人で、下帯にずきん姿のいでたちで境内に登場。祭り最終日の15日まで、何度も水ごりを繰り返し体を清める。

 函館海洋気象台によると、最初の水ごりが始まった午後7時ごろの木古内町の気温は氷点下4・5度。身の凍るような寒さの中、口に布をくわえ歯を食いしばり、「行くぞ!」「おう!」と威勢よく声を挙げ、冷水を浴びせ合った。その勇ましい姿を見ようと町内外から約100人の観衆が駆け付け、カメラのフラッシュが盛んにたかれていた。

 みそぎ祭りはことしで178回目。14日は午後5時45分から町国保病院横のみそぎ広場から同神社まで町民がちょうちんなどを手に練り歩く「みそぎ行列」をして、境内で「もちまき」などを行う。15日は午前10時から同広場でホタテや和牛などの木古内特産物が並ぶ「みそぎ物産フェア」、同11時50分から国道228号沿いのみそぎ浜で行修者4人が4つのご神体を抱え海へ飛び込む「海中みそぎ」でクライマックスを迎える。

提供 - 函館新聞社



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