犬のふんに憤慨/雪でふんを隠す飼い主
update 2008/1/15 00:13
函館市内は6日から毎日降雪を記録し、街は白く覆われているが、雪が解け始めると中から犬のふんが現れ、不衛生な様子に変わってくる所が見られる。今冬も雪が解けた昨年12月中旬に見られ、中にはふんを入れた袋もあった。野犬が残したのか、マナーの悪い飼い主が残したのか、雪で隠すことに市民から嘆きや怒りの声が聞かれる。
函館市弥生町のペリー広場(市立函館病院跡地)には、犬の放し飼いをやめるように呼び掛ける看板があるが、一部で守られていないようだ。近くに住む男性(66)は「夜になると車で来た人が犬を放し、ドッグランのように犬が走り回り、しゃがんで用をたすのを見かける」と話す。日中は近くの子供たちが雪遊びで歓声を上げており、ふんを踏むなどの恐れがあるという。
同市栄町のさかえ通(グリーンベルト)付近では、雪が解けると通りの中央や電信柱の周辺に現れる。近くに住む主婦(71)は「犬が怖いので注意できない」と話す。また、同市富岡町の女性(28)は「家の敷地内にふんを入れた袋を捨てた人を注意したら、『うちの犬のふんはきれいよ』と投げつけられた」と怒り顔。持ち帰りを呼びかける看板を建てたが、何者かによって壊されたという。
市立函館保健所ではホームページで、放し飼いをしないことや、ふんの始末は飼い主の義務であることを呼びかけている。2005年の大雪の時、ふんの被害が多かった千代台公園。寒さに負けずジョギングしている男性(51)は「犬の飼い主がふんの放置をする場面を見かけたら注意する。公園の管理者や市だけでは監視の手が回らず、ふんの置き去りは地域で取り組む問題かもしれない」と話す。
同市の五稜郭公園で毎日犬の散歩に訪れるという同市中道の女性(33)は「堀の周囲以外の雪が多いところで犬がふんをした後、飼い主が足でふんを隠すのを見かける。出掛ける前に排せつは済ませてくるべきだ」と説く。
白銀の世界は見る人の心を癒やすが、春になっても美しさを保つには飼い主のモラル向上が必要のようだ。
提供 - 函館新聞社
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