7月のサミット、函館市は露、仏の首脳訪問希望
update 2008/1/15 00:13
7月の北海道洞爺湖サミットに向け、サミット道民会議(会長・高橋はるみ知事)と道が募集した各国首脳と道内自治体との交流プログラムに、函館市など20市町村から提案が寄せられた。函館市はロシアとフランスの首脳訪問を希望しており、市国際課は「函館との歴史的なつながりや友好関係を案内できれば」と話している。
合計27件の交流プログラム案が寄せられたが、具体的な交流事業は「要人警護などの観点から公表していない」(道)という。道南からは唯一、函館市が提案し、地元の洞爺湖町や壮瞥町をはじめ札幌、根室、帯広、伊達などが招致を希望した。
函館市は1859年の開港以来、諸外国との交流や歴史的な友好関係が豊か。首脳などの訪問を希望したロシアとは、日本で最初のロシア領事館やハリストス正教会が開設された。ウラジオストク、ユジノサハリンスクの2市と姉妹都市提携し、ロシア極東大函館校や在札幌ロシア総領事館などもある。
フランスとは鎖国時の1855年、仏軍艦シビル号の傷病兵約100人の上陸を箱館奉行が人道的な見地から許可。市内にはトラピスチヌ修道院や元町カトリック教会などフランスゆかりの建物があり、函館野外劇は同国ルピディフ市の野外劇と姉妹提携している。
道は現在、各市町村から提案があった交流プログラムを各国大使館などに伝えており、今後、高橋知事も各国大使らに訪問の要請をしていく。ただ、訪問するかどうかは各国の判断によるため、実現を保証しているものではないという。
そうした事情を理解した上で、市は「実現できれば函館を世界にアピールし、国際観光都市を知ってもらう好機となる」と期待している。
提供 - 函館新聞社
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