新幹線対策、圏域で調整…市議会総合計画特別委
update 2007/3/13 11:20
函館市議会の総合計画特別委員会(石井満委員長)が12日開かれた。市企画部の近江茂樹部長は、北海道新幹線の開業を見据えたまちづくりを圏域で調整し、道路網整備や並行在来線など個々の問題についても、関係する協議会などで対応していく考えを示した。
七飯町の長期計画は策定済みで本年度から始まっているが、新駅が建設される北斗市は現在策定中で、2008年度からのスタート予定。函館市の予定は07年度から。
市は総合計画の原案が固まり次第、北斗市や七飯町に示し、各市町の長期計画で方向性が大きく異なるようなことのないよう、圏域として調整し、発展を目指す考え。
開業後にJRからの経営分離が決まっている並行在来線(五稜郭―木古内間)の問題や、開業効果を引き出す新外環状道路や道縦貫自動車道などの整備は関係機関で個別に協議しており、今後も連絡調整を図りながら一体となって地域の懸案解決を目指す。
開業後の新駅と現駅のアクセスについて、近江部長は「快適で利便性の高いピストン輸送が望ましい」と述べたが、アクセス列車の導入に伴う市の負担については「まだJRとの協議に至っていない」とした。
また、第1回定例市議会一般質問で、井上博司市長が、総合的体育施設の整備や市民会館の中期的な展望に立った改築、市民理解を得ての「海の生態科学館」(水族館)整備などの考えを述べた。基本計画素案にはこれら具体の事業は明記されておらず、同部長は「原案を示す際、10年間で検討が想定されるハード事業と事業費の概算を別に示したい」と述べた。
同特別委員会の計画素案審議は終了。22日の本会議で石井委員長が審議経過を報告する。今後、市民の意見なども踏まえ5月下旬から6月をめどに原案を作成し、市は9月議会での議決を目指している。
提供 - 函館新聞社
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