きょうから「寒中みそぎ祭り」伊藤、新井田さん「みそぎばやしの舞」披露
update 2008/1/13 17:27
【木古内】13日から3日間、木古内町の佐女川(さめがわ)神社を拠点に開催される「寒中みそぎ祭り」はことしで178回を数え、冬の木古内を代表する一大イベントとなっている。町社会教育委員や着物着付けサークル講師などを務める伊藤明宰(あさ)さん(72)は、新井田記子さん(50)とともに、まちの歴史に誇りを持ちながら、今年も「みそぎばやしの舞」を披露する。
伊藤さんは一度途絶えた「みそぎばやしの舞」を約20年前に復活させ、以後毎年、1月のみそぎ祭りと成人式、秋の町民文化祭のステージで演舞を披露してきた。「178年間続く歴史ある神事が生んだこの舞を後世に伝える責任が、いま木古内に住むわたしたちにはある」とし、「先人が築いた素晴らしい文化を絶やしてはいけない」と語る。
舞の振り付けは、復活当時に函館市内の踊りの専門家から教わりビデオに録画。別当、稲荷、山の神、弁財天と各ご神体の舞があり、町内で活動するみそぎ太鼓のメンバーが打つ和太鼓の音色に合わせ、鈴や扇子を手に優雅に踊る。
このほど中央公民館で行われた成人式で、伊藤さんと新井田さんは6人のみそぎ太鼓メンバーとステージに立ち、新成人の門出を祝福した。2人は「これからこの地域を支えていく若者に、古里の魅力を少しでも知ってもらえればうれしい。興味をもってもらいたい」と語り、後継者の登場を心待ちにしている。
「みそぎばやしの舞」は寒中みそぎ祭り2日目の14日午後6時10分から、町木古内157の同神社境内で披露される。雨や雪が降ろうと、屋外のステージで舞うのが習わしだ。伊藤さんは「趣きあるこの舞を多くの来場者に見てもらいたい」としている。
問い合わせは伊藤さんTEL01392・2・2369。
提供 - 函館新聞社
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