洞爺湖サミットに向け道南から温暖化防止をアピール

update 2008/1/12 12:48

 7月に開かれる北海道洞爺湖サミット(G8サミット)に向け、環境問題に取り組むNPO法人(特定非営利活動法人)「南北海道自然エネルギープロジェクト」(ピーター・ハウレット代表)が、2月に砂文字によるサンドメッセージの制作や講演会を企画している。多くの市民の参加を募り、道南からも地球温暖化防止をアピールする考えだ。

 温暖化の原因とみられる二酸化炭素など温室効果ガスの削減を目指す「京都議定書」の発効(2005年2月16日)を機に、ハウレット代表が顧問を務める函館ラ・サール高校環境問題研究会の生徒が、発効記念日に合わせて市内湯川町の砂浜でサンドメッセージを制作している。

 ことしはG8を意識したサンドメッセージとし、一般市民にも参加を呼び掛けて実施する。11日に函館市内で開かれた同NPOの運営委員会で、砂文字でつくるメッセージを「G8 2020」に決めた。2020年に国内全電力の20%を太陽光など自然エネルギーに転換することを目標にした「自然エネルギー20/20キャンペーン」(委員会主催)を、G8関係者にPRするのが狙い。

 講演会は2月27日に開催し、テーマは「G8環境サミットに向けてわたしたちにできること」に決定。同キャンペーン事務局(東京)の飯田哲也さんの基調講演、函館の市民団体の活動紹介を通じて、個々にできる温暖化防止の取り組みを考える。会場で市内在住の木版画家、佐藤国男さんデザインの同NPOオリジナルTシャツやマイバッグを販売することも検討中だ。

 同NPOは「多くの市民に参加してもらい、一緒に温暖化防止を訴えたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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