函館市新年度予算編成、3園統合や企業誘致

update 2008/1/11 09:02

 函館市の2008年度予算編成に当たり、西尾正範市長はこれまでの会見で「子育て・教育・殖産興業が柱になる。財政との相談になるが、ハード事業では養護老人ホーム清和荘の移転新築や、長く懸案となっている青柳学園、あおば学園、ともえ学園の障害児・者3園の統合などが検討項目にある。企業誘致にも力を入れたい」と述べている。

 市が昨年12月に示したまちづくり3カ年計画によると、ハード事業の障害者3園統合は08年度まで、旭岡町の旧市立病院跡地への清和荘移転は09年度までに実施する方針。市長はまた、旧ロシア領事館、公民館、旧市立図書館の復元や活用について「函館らしい、市民に喜ばれるような形で整備したいという気持ちがある」とする。ただ、同計画などでは活用方法の検討を進める段階で、優先順位は低い。

 公約に掲げた乳幼児医療助成の拡大は、現在の就学前から小学校卒業まで拡大する予定。ソフト事業の医療助成だけでも年間2億円以上の単費が必要なことから、新たなハード事業の財源をどう確保するか、難しい判断を迫られることも予想される。

 予算編成を拘束するものではないが、市が昨年11月に公表した中期財政試算では、新年度から5年間の普通建設事業費を本年度比16%減の89億円に抑制している。

 西尾市長は「財政が厳しい時代だから、大きなハコ物事業には手を出せない。小さいものは地元業者に発注できるので、そうしたことも配慮したい」と話している。

 新年度予算は現在、財務部が編成作業を進めている。

提供 - 函館新聞社



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