9割超「問題」高い危機意識…小子化に関する道民意識調査
update 2007/3/11 13:06
道は「少子化に関する道民意識・ニーズ調査」の結果をまとめた。少子化について「問題である」と考えている人が90%を超すなど危機意識が高まっている一方、「育児休業がとりにくい」など現実における仕事と子育ての両立の難しさを指摘する割合が多く、支援制度の早急な改善の必要性が浮き彫りになった。道はこの結果を少子化対策への取り組みに生かしていく。
昨年10月に行われた「道民意識調査」の一つで、満20歳以上の男女2500人を対象に6つの問いを設けた。
「少子化が進むことや少子化について問題だと思うか」では、「非常に問題」が62・5%、「多少問題」が29・3%と合わせて91・8%が問題としており、少子化への意識の高まりがはっきり示されている。
「あなたの地域には子どものことを気にかけてくれる人が多いと思うか」では、「とてもそう思う」4・4%、「あまりそう思わない」38・9%が合わせて43・3%に対し、「あまり思わない」43・9%、「全く思わない」5・3%が計49・2%で、地域での協力態勢が整っていないとする回答が目立つ。
「あなたの地域は安心して子どもを育てられる環境か」では、「とてもそう思う」4・9%、「そう思う」48・8%で、「あまり思わない」36・4%、「全く思わない」4・0%を辛うじてて上回った。
「交通事故や犯罪に巻き込まれそうになったことがあるか」では、「ある」が41・6%、「ない」が56・9%と、都市部を中心に生活環境に危険を感じている人が4割に上った。
「仕事と子育てを両立するための問題」では、「育児休業がとりにくい職場環境」が42・5%、「育児休業など職場の支援制度が不十分」40・7%、「職場への復帰や再就職が困難」40・5%が上位を占め、仕事が育児の障害になっている実情が示された。
「子育てで不安に思うこと」では、「子育てにかかる費用」が52・0%とトップで、景気回復が遅れている北海道の現状を象徴。以下「子ども同士の付き合い」37・7%、「子どもの健康」37・3%、「子育てと仕事の両立」25・4%、「子どもとの接し方」25・4%と多種多様な悩みが続いている。
提供 - 函館新聞社
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