本場売り上げ減続く…市営函館競輪
update 2008/1/5 09:42
市営函館競輪の函館本場(金堀町10)の売り上げ減少に、歯止めが掛からない。市競輪事業部のまとめでは、1998年度に43億1600万円あったが、本年度は8億3600万円。本年度の1日平均の売上額は1248万円で10年前の約5分の1、1人1日当たりの車券購買単価も1万717円で同3分の1近くまで落ち込んだ。地元の新規ファン開拓が課題となっている。
市営競輪全体の売り上げは、必ずしも落ちていない。人気の高い「ふるさとダービー」(G2)が好調だった2001年度は318億7800万円を記録したが、この10年間はおおむね130―150億円台で推移。06年度に201億5700万円まで戻し、本年度は速報値で190億3400万円となっている。
ただ、函館本場では年々減り続けている。1日平均の売り上げで見ると、全国で初めてナイター競輪を導入した1998年度は5994万円。2000年度は4251万円、04年度は2066万円、本年度は1248万円となった。
また車券購買単価は、1998年度は3万5793円だったが同様に減少の一途。年度途中から3連単が導入された2002年度は2万6699円で3万円台を割り、04年度は1万7908円で2万円台割れ。本年度はかろうじて1万円台を維持した。
売り上げや購買単価減少の背景には、景気の低迷やレジャーの多様化、当たれば大きい3連単の導入による小口買いの増加、ファンの高齢化による“投資額” の縮小など、さまざまな要因が指摘されている。全国的にも同じ傾向にあるが、函館も景気低迷が長引き、年金生活者のファンも多くなった。
市営競輪の売り上げは電話投票と臨時場外が全体の9割以上を占め、本年度は売り上げ190億3400万円のうち、電話投票は54億4400万円、臨時場外が121億1700万円となっている。
同部は「ファンの多い首都圏などに依存している形だが、地元ファンの新規開拓は長年の課題。魅力あるレースや効果的なPRなどを包括委託業者とともに取り組んでいきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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