桧山管内、52年ぶりの死亡事故ゼロ
update 2008/1/3 10:25
【江差】桧山管内では2007年、交通死亡事故の発生がなく、1955年以来52年ぶりとなる事故死ゼロの記録を達成した。道内14支庁管内で死亡事故がなかったのは同管内だけ。亀谷敏則桧山支庁長は2日、半世紀ぶりの記録達成を祝う談話を発表した。
亀谷支庁長は52年ぶりの偉業達成について「町や警察、学校、事業者などの交通安全に携わる人たちの活動のおかげ。江差・せたな両署は、組織を挙げて交通事故抑止に取り組み、地域住民の安全を守るために大変な努力をいただいた」と強調。「桧山支庁も悲惨な交通事故の被害者を1人でも少なくするよう、町、関係機関・団体と連携して、交通安全の取り組みを一層推進する」と述べ、死亡事故根絶に向けた住民の団結を呼び掛けている。
桧山管内7町を管轄する江差・せたな両署管内では、市町村合併に伴う管轄の変遷があるが、記録が残る54年以降に死亡事故がないのは55年のみで、桧山南部4町と奥尻町を管轄する江差署でも、事故死ゼロは55、91年の2年だけだった。
両署管内では70、73の両年、過去最多の16人が交通事故で死亡。2000年以降は年間3―6人で推移していたが、2006年には7人が交通事故で死亡。1999年以来最多の死者数を記録した。このうち3件は12月に発生し、被害者はいずれも高齢者だった。
このため両署は昨年、高齢者事故対策をはじめ、死亡事故の抑止に向けた重点的な取り締まりや官民を挙げた交通安全運動に取り組んできた。
8月には、道の交通死亡事故多発非常事態宣言が発表されたことを受けて、江差町で同支庁と江差署の共催による緊急集会を開催。同署でもパトカーや赤色回転灯を装備した車両で交通安全を促す「レッド作戦2007」を展開するなどの活動を展開してきた。
提供 - 函館新聞社
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