水産・海洋構想に特別賞…日本計画行政学会第11回計画賞
update 2007/3/10 13:39
函館市が産学官連携で進める「函館国際水産・海洋都市構想」が、日本計画行政学会(黒川和美会長、会員1300人)の第11回計画賞で特別賞を受賞した。審査員から「将来に向けて大きな可能性を持つ、夢のあるプラン」と評価された。応募した同構想推進協議会(高野洋蔵会長)は「計画の実現に弾みがつく」と成果を話している。
同学会の計画賞は、官民を問わず社会的意義が大きく、公共性が高い事業や計画に贈られる。第11回は全国から12件の応募があり、予備審査を通過した7件が2月23日に東京で行われた最終審査を受けた。
同構想推進協議会の長野章産学連携部会長(公立はこだて未来大教授)が、水産・海洋に関する国際的な学術研究拠点都市の形成を目指す同構想の概要を説明。市の産学官交流プラザや函館臨海研究所の整備など、新産業の創出に向けて、産学官が連携して研究を進めていくプロジェクトの内容を発表した。
審査員から「非常にグローバル(世界的)な研究で、地域に希望や元気を与えるプロジェクト」との評価があり、特別賞に決まった。最優秀賞は国立大学と地域が積極的に連携する姿を報告した山形大学の取り組み。優秀賞は2件で、特別賞は「最優秀と優秀の中間に位置する」(同構想推進協議会)という。
道内からの計画賞受賞は、昨年の第10回で上川管内下川町が「森林を中心にしたまちづくり」で最優秀賞、全国で初めて観光協会を株式会社化した「ニセコリゾート観光協会」が優秀賞を受けて以来、3件目。
推進協議会の近江茂樹推進部会長(市企画部長)は「海洋構想が広く全国に知れ渡る機会になり、賞の重さを感じながら、行政、推進協議会とともに構想を進めていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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