秋山さんが28日から「凧展」
update 2007/12/25 12:50
道内をはじめ、日本各地の郷土凧(だこ)を収集すると同時に、和紙と竹、染料を使用した日本伝統の和だこづくりにも励んでいる函館市深堀町在住の秋山修世さん(78)の作品展「新春凧展(日本各地の郷土凧)」が、28日から同市旭岡町78の介護老人福祉施設「旭ヶ岡の家」で開かれる。秋山さんは「各地に伝わる郷土凧は形や絵柄など個性的なものが多い」と魅力を話している。来年1月末まで。
秋山さんは約35年前、東京で開かれていた工芸展を訪れた際に、初めて目にする色鮮やかな「土佐凧」に引かれ、それから収集を開始。次第に制作にも興味を抱き、市内在住の故太田比古象さんに30年間師事した。
今回は、十二支をモチーフに制作した凧がメーン。商売繁盛を願った「大入り」を中心し、オリジナルのかわいらしい干支(えと)を添えた太田さんの「大入干支(かんし)凧」と、縦55センチ×横40センチの角凧に「寿」の文字と干支を描いた秋山さんの「干支寿賀凧」を計24点展示する。
このほか、これまで収集した郷土凧約300点の中から厳選した作品も展示。中でも、赤と黒色で書かれた島根県出雲市の「大社凧」は、3年間掛けて収集したお気に入りで、「凧は普通左右対称だが、文字をかたどっているため形がばらばら。それでもしっかり天空を舞うのが魅力的」と語る。また、アイヌ文様をモチーフにした「カムイ凧」や、かもめと波で北海道をイメージした「そうらん凧」など、多種多様な作品を会場に並べる。
秋山さんは現在、日本の凧の会函館支部長などを務め、日ごろから制作活動に取り組む傍ら、凧を通じて全国の仲間と交流を深めている。1998年には道知事が認定する「街の匠」で「和凧づくり」の登録も受けている。秋山さんは「個性的な郷土凧を見て楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。開場時間は午前9から午後6時まで。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。