故・岡村昭彦さん写真展始まる
update 2007/12/25 12:50
函館ゆかりの国際報道写真家、故・岡村昭彦さん(1929―85年)の活動を振り返る写真展「岡村昭彦の軌跡 十字街からベトナムへ。ホスピスへ。」(NPO法人はこだてフォトアーカイブス・はこだて写真図書館主催)が24日、函館市末広町の市地域交流まちづくりセンターで始まった。会場にはベトナム戦争など世界各地の戦場で撮影した兵士、農民らの様子をとらえた写真パネル150点が並び、訪れた人の目を引いている。来年1月12日まで。
岡村さんは24歳のころから3年間、函館で生活した後、フリーの国際フォトジャーナリストとして活躍。「南ヴェトナム戦争従軍記」(1965年、岩波新書)の著者としても知られる。
会場には、米国雑誌「LIFE」の表紙にもなった、地雷を逃れた直後に膝を付く南ベトナム政府軍兵士の呆然とした表情の作品をはじめ、兵士に拷問された農民青年や母親の死体を横に泣きじゃくる赤ん坊など、戦場の悲惨な実態を写し出した写真が並ぶ。岡村さんのルポと写真が掲載された1960年代当時の日本の雑誌、写真集などもあり、精力的な活動の数々を知ることができる。
妻と訪れた市内の大家弘さん(78)は「学生のころ、函館市内の書店で働いていた岡村さんと知り合いだった。各地を飛び回り、命懸けで撮影された写真を、戦争を知らない若い人に見て欲しい」と話していた。
写真展は午前9時―午後6時。12月31日―来年1月3日は休館。問い合わせは、はこだて写真図書館TEL0138・27・1018。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。