国立病院附属看護学校が2011年3月末で閉校
update 2007/12/22 11:14
函館市川原町の独立行政法人国立病院機構函館病院附属看護学校(石坂昌則校長)が、2011年3月末で閉校することが21日までに分かった。運営する同機構(東京)によると、入学希望者の減少や実習先の確保が困難なことなどが閉校の理由。学生募集は来年4月の入学生を最後に停止する。函館、札幌などの地域の医療機関を支える人材育成を担ってきた同校は、31年間で歴史を閉じることになった。
同校は1980年4月、国立函館病院附属看護学校として同病院の隣接地に開校。3年課程の看護師養成校で、2004年4月、設置主体の変更に伴い校名を変更した。
定員は1学年40人で、現在は114人が在籍している。今春までに1711人が卒業し、同機構の函館病院や北海道がんセンター(札幌)、八雲病院など道南、道内を中心とした医療現場に人材を送り続けてきた。
閉校について、同機構は「学生確保に苦慮していることや、院外講師の確保が困難になっていることなどを総合的に判断した」(広報文書課)と説明している。
一方、同病院自体も患者減などから累積赤字が昨年度末で約24億円に上る厳しい経営状況にある。しかし、同機構では「経営の自立に向けて病院が一丸となって取り組んでおり、地域の医療ニーズに応えるためにも運営は続ける」(同)としている。
同機構が運営する看護学校は、同校含め道内に3校あるが、このうち道北病院附属看護学校(旭川)は来年3月末に閉校。残る西札幌病院附属札幌看護学校は継続する。
同校では現在、最後の学生を募集中。出願受付期間は来年1月4―11日で、募集に関する問い合わせは同校TEL0138・51・6129。同校では「閉校まで、責任を持って教育していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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