せたな町でBSE発生

update 2007/12/22 11:13

 【せたな】厚生労働省などは21日、せたな町の農場で飼育していた黒毛和牛1頭が、BSE(牛海綿状脳症)と診断されたと発表した。桧山管内でのBSE発生は2例目。国内での発生は34例目。道BSE対策本部は同日、この農場と10月まで問題の牛を飼育していた日高管内新冠町の農場に対して、家畜伝染病予防法に基づき、同じ農場内で飼育している牛の移動制限を指示した。

 死亡牛の肉や内臓は焼却処分されるため市場に流通することは無い。

 対策本部によると、死亡牛は15歳4カ月になる黒毛和種の雌。1992年7月に島根県で生まれ、93年からは新冠町の農場が繁殖用に飼育。ことし10月23日から、せたな町の農場で飼育していた。今月19日に食肉処理され、八雲食肉衛生検査所(八雲町)のBSE検査で陽性反応が出た。

 北大と帯広畜産大で行った確認検査でも陽性となり、同省の「牛海綿状脳症の検査にかかる専門家会議」の委員がBSEと確定診断した。

 同本部は、せたな町と新冠町の農場に対して、問題の牛と同居していた約80頭の牛について移動制限を指示。桧山支庁も21日、BSE防疫対策本部(本部長・亀谷敏則支庁長)を設置。22日からせたな町の農場で、約35頭の同居牛について、BSEの疑いがないか調べる。

 桧山管内では2006年5月、今金町で飼育されていた乳牛1頭が初めてBSEと診断されている。

提供 - 函館新聞社



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