市民ツリー好評/短冊に願い事…昨年上回る2000枚超

update 2007/12/21 11:55

 「函館の森林の再生と活用を考える会」(木村マサ子代表)がクリスマスファンタジー期間(1―25日)中、函館市豊川町11の明治館横に設置している「市民ツリー」が大好評だ。訪れた人たちは願い事を書いた短冊を付けており、ことしの短冊は2000枚を超え、昨年の期間中の約1400枚を大幅に上回っている。木村代表は「体験型観光が好まれる良い例ではないか」と話している。

 このツリーはことしで5回目で、4年前から同所に設置。短冊は同会の会員が集めた牛乳パックを約10a四方に切ったもので、中にはくつ下型もある。緑のモールをつけ、ツリーに付けた箱に油性ペンとともに置いてあり、自由に書き込むことができる。

 団体客を乗せたバスが近くに停車するため人通りが多く、珍しがって書き込む人が多いという。「利用が多いのは午前中。昼からは人が減り、夜は寒くて暖を取る場所が少なく、足早に帰るため通り過ぎるだけ。観光事情を垣間見ることができるようだ」と木村さん。

 昨年は約1割が外国語で書かれ、そのうち約6割が台湾、中国語圏だった。ことしはさらに多く、平和や健康を願う「人都平安」「身体健康」などが目立つ。20日に台湾から訪れた女性は「正月祭りのようでかわいい」と喜ぶ。会員は「国際交流のため台湾語や英語を勉強しなきゃ」と笑顔を見せている。

 書き込みでは、函館を訪れた感想も増えた。大人が恋愛の願いをしたためたものは以前から多いが、子どもの夢は減っているという。ツリーの横にある道南スギで作った木馬も、大人が楽しむ光景がよく見られるという。木村さんは「最近はファンタジーを訪れる親子や、毎年来る市民が減ったように感じる。イベントは見せる、憩いを与える、参加する―という魅力をそろえることが重要だと思う」と話す。

提供 - 函館新聞社



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