インフルエンザ、早い流行の兆し/銭亀沢中が学年閉鎖

update 2007/12/21 11:54

 函館市教委は20日、インフルエンザを含む集団風邪で、函館銭亀沢中学校(高垣孝二校長、生徒148人)2年の2クラスを21日まで、学年閉鎖措置としたことを明らかにした。学級、学年閉鎖は市内では今冬2校目。市内では例年、冬休み明けの1月下旬から2月上旬にかけて学校で風邪が流行する傾向にあるが、全道的にインフルエンザ感染がまん延する中、今年度はその時期が早まる兆しがある。市立函館保健所や市教委は注意を呼びかけている。

 銭亀沢中の罹患(りかん)した生徒は主に発熱や頭痛、腹痛などの症状を訴えている。2学年はA組、B組の2クラスで、生徒数はともに28人。学校からの報告によると、20日現在、B組は75%に当たる21人が罹患し、うち12人が欠席した。A組は11人が欠席し、出席した生徒の中に罹患者はいなかった。

 昨年度の函館市内は休み明けの2月から学級、学年閉鎖の報告が相次ぎ、最近の傾向でも年明けに流行している。ただ、今年の道内は例年より早いペースでインフルエンザが広がり、道内の全30保健所のうち、滝川や富良野など半数以上が医療機関の報告に基づいた「注意報」「警報」を発令している状況だけに、市立函館保健所でも警戒を強めている。

 同保健所は「学校の行事などで集団行動する機会が増えるとともに、風邪が流行する傾向にある」と指摘。これから学校が冬休み期間に入り、児童、生徒の集団感染の可能性はやや少なくなるとみられるが、「寒さが厳しくなるので体調管理に気を付け、外出後にうがい、手洗いをし、室内の乾燥に気をつけてほしい」としている。

提供 - 函館新聞社



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