銃の情報収集 徹底を…道警函本 管内9署に通知

update 2007/12/19 09:23

 長崎県佐世保市で起きた散弾銃乱射事件を受け、道警函館方面本部は18日までに、銃の保管状況に関する情報収集の徹底を求める文書を管内9署に通達した。各署では函館方面公安委員会から所持許可を受けた銃の保有者について、不審点がないか確認するなどして実態調査を進める方針だ。

 同本部生活安全課によると、管内で猟銃などを所持する許可を持っているのは6月末現在、608人に上る。許可丁数の内訳は散弾銃が261人(803丁)、ライフル銃が324人(460丁)、空気銃が23人(79丁)。1人で複数の銃を所持しているケースも多いという。

 主な用途は狩猟のほか、有害鳥獣の駆除、標的射撃などで、保有者は毎年4―5月に行われる一斉点検のほか、3年ごとの更新が必要。住居を持たない人や精神障害のある人、薬物、アルコール中毒者などには許可が下りない。近年、管内では許可を受けた銃による事件や事故は発生していないが、今年9月には函館市内で拳銃を持った男が警察官と銃撃戦となり、死亡する事件も起きている。

 今後、銃保有者が他人に危害を加える恐れなどが確認できれば、許可証の返納や取り消しを求めることもあるという。

提供 - 函館新聞社



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