函館市民オペラ開幕

update 2007/12/16 11:37

 函館市民オペラの会(金山正智会長)の第17回公演「ヘンゼルとグレーテル」(フンパーディンク作曲、全3幕、日本語上演)が15日、函館市民会館で開幕した。グリム童話に基づいた世界がステージ上で繰り広げられ、会場全体を幻想的なメルヘンの世界に誘い込んだ。同オペラは2日間の日程で、16日に同会場で最終公演が行われる。

 同会は1991年からキャスト、合唱、オーケストラ、演出、舞台装置などすべて市民の手づくりによる公演を毎年行っている。

 「ヘンゼルとグレーテル」は、ワーグナーの弟子であるフンパーディンクが1893年に完成させた代表作で、ヨーロッパではクリスマスシーズンに家族で楽しむオペラとして上演されるのが恒例となっている。そのため、同会でも公演時期をこれまでで一番遅くし、クリスマスを思わせる華やかで色彩的な舞台に仕上げた。

 今回は主役級が公演日によって入れ替わるダブルキャスト制で、初日はヘンゼルを石丸典子さん、グレーテルを島聖子さんが担当。貧しいながら明るく元気な兄妹の姿を、息のぴったり合った歌声とコミカルな演技で表現し、会場を沸かせた。大坂吉明さんが指揮する函館市民オペラ管弦楽団は、親しみやすいメロディーとリズミカルな部分、ワーグナーの影響の強い重厚で複雑な音楽とを描き分け、物語の流れをしっかりと形づくっていた。

 また賛助出演として三国バレエ研究所と、函館大谷短大の光る影絵サークルのメンバーらも登場し、幻想的な森の場面を鮮やかにステージ上に再現、観客をおとぎ話の“別世界”に運んでいた。

 16日の公演は午後2時開演。当日券は指定席が2500円、自由席2000円、親子自由席2500円(大人1人と小学生以下1人)、子ども自由席1000円(小学生以下)。問い合わせは函館市文化・スポーツ振興財団TEL0138・57・3111。

提供 - 函館新聞社



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