原油高で湯たんぽが人気

update 2007/12/16 11:37

 原油高による灯油価格の高騰を背景に、昔ながらの暖房器具「湯たんぽ」が脚光を浴びている。ホームセンターだけでなく、今年から函館市内の百貨店なども取り扱うようになり、売れ行きは好調という。カラフルな色づかいや、おしゃれなデザインのカバーが付いて、若い世代にも人気が広がっている。

 丸井今井函館店(本町32)は顧客の環境問題や省エネ意識の高まりを受け、湯たんぽに着目。11月中旬から家庭用品売り場で販売を始め、12月に入ってから需要が伸びているという。従来の湯たんぽのイメージを変えるような、かわいらしいデザインを取りそろえ、差別化を図っている。

 本体はドイツ製で素材はポリ塩化ビニール(PVC)。カバーはトルコ、中国製でウールやフリース(ポリエステル)素材などが使われている。タートルネックのセーターのようなデザインや、動物をかたどった縫いぐるみ型、ハート型など6種類あり、赤や青など明るい色づかいが目を引く。価格はカバー付きで2835円から3465円。

 サイズは小さいもので最大容量0・5リットル、最も大きいのは1・8リットル。同店は「小さめの湯たんぽは子ども用や携帯用として重宝されています」と話す。購入層は20代から50代と幅広く、「これから本格的に寒くなり、クリスマスプレゼントとしても需要が増えるのでは」と期待する。

 生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画(東京)も今年から湯たんぽを扱い始め、10月中旬から販売。函館市内の棒二森屋店(若松町17)も含め、全国的に入荷待ち状態が続くほどの人気ぶりだ。同社は「昔から使われている良いものにスポット当てる趣旨で販売したが、エコ志向や原油高が追い風となって予想以上の売れ行き」という。

 一方、従来型のステンレスやポリエステル製の湯たんぽを扱うホームセンター、ジャンボイエロー亀田店(亀田町21)も「例年よりも早い11月から売れ始め、異常な売り上げ。暖房費節約に活用されているのでは」とみている。

提供 - 函館新聞社



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