道南圏域少子化フォーラム
update 2007/12/16 11:35
【江差】桧山保健福祉事務所と桧山教育局が主催する「道南圏域少子化フォーラム」が15日、江差町の桧山支庁で開かれた。PTA関係者や行政の子育て支援担当者、地域の高校生が「子どもをはぐくむ社会へのメッセージ」をテーマに、シンポジウムで意見を交わした。
子育て支援に関心がある管内の住民や行政、教育関係者ら約150人が参加した。
瀬棚商業高校3年の天沼望さんは「酪農を経営する両親、祖父母、叔父は3世代で仕事と子育てを分担してきた。今の社会では仕事と子育ての両立は難しいと感じる」と訴えた。
子育て支援の一環として、営業時間の短縮などの取り組みを進める乙部町の製材・建材販売業「ナルミ」の鳴海周平専務は「家庭という礎があって仕事ができる。子育て環境を整えることは企業の責務だ」と語った。また、今金小学校の林晃一PTA会長は「大勢の父親にも学校の施設整備や校内イベントで力を貸してもらうことで、教育への参加や親子の会話を深める環境づくりを進めている」と、同校での取り組みを説明した。
江差町町民福祉課の中田二美子福祉係長は「働き盛りの若い両親は、子育ての悩みを相談することが苦手。育児と仕事の両立にも不安を感じている。気軽に地域の皆さんや町役場に相談して欲しい。町の保育園にも子育てをしながら、仕事を続けてきた職員がたくさんいる」と述べ、地域全体で子育て家庭を支援することの大切さを強調した。
提供 - 函館新聞社
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