除雪 市民協同…函館市 計画見直し今冬検討
update 2007/12/15 10:56
本格的な降雪シーズンを迎え、市道の除雪を所管する函館市土木部維持課は、除雪業務への市民理解を求めている。2004、05年度と2年続いた大雪を教訓に、出動基準の見直しや生活道路の除雪に柔軟性を持たせた計画を策定したが、昨年度は少雪のために検証ができなかった。同課は「市民協働の除雪」を呼び掛け、「本年度が実質的な計画検証の冬になる。市民生活への影響が少なくなるよう、適切な冬道管理を行いたい」としている。
市内の降雪量は、04年度が320センチ、05年度が449センチで、2年連続で最大積雪深が60センチを超える大雪となった。特に05年度は、除雪費の決算額が、当初予算額を約1億5300万円も超える約4億2800万円で、多額の費用を要した。市民からの苦情も多く、計画を大幅に見直したが、06年度は降雪量が224センチ、最大積雪深が21センチで、除雪よりも滑り止め対策の出動が多かった。
同計画では、市内を25エリアに分割し、1エリア内で学校や病院、福祉施設付近など10―20ブロックに細分化。各エリアにはそれぞれ、除雪用の重機を配置して、各ブロックの優先順位に従い、計画的な面的除雪を行うことで、市民の「いつ除雪が来るのか」といった問い合わせにも目安を知らせることが可能。また、圧雪深や気温の状況で路面が「ザクザク」状になると予想される場合には、予防出動もできる体制となっている。
国道や道道など幹線道路と違い、市道は住宅地内など生活に密着した路線が中心。学校など公的施設周辺の歩道除雪用に、小型機械の貸し出しもしているほか、企業や団体に協力を呼び掛け、除雪ボランティアも募っている。
冬期間の注意点として同課は、▽わだちやそろばん状の路面の原因となるため、車道に雪を捨てない▽道路から自宅前までの除雪の協力▽作業の妨げとなる路上駐車や看板などの物を置かない▽除雪車に近寄らない―などを呼び掛けている。また、歩行者に対しては「外出時には、転倒防止のため滑らない冬用の靴を履いてほしい」と話している。
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同課は市民向けに市内3カ所を雪捨て場として開放している。開放時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは同課TELрP38・46・2981。東部4支所管内は各支所建設課へ。
▽新川公園三角グラウンド(新川町18)、2トントラックまで搬入可能▽古川町資材置き場内広場(古川町336先)▽土木部維持課向かい広場(赤川1)
提供 - 函館新聞社
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