IBS・渡部萌子さんが「K・バレエ・カンパニー」のオーディションに合格
update 2007/2/13 15:56
函館市花園町のバレエ教室「インターナショナルバレエストゥディオ(IBS)」(ビーグリィー綾子主宰)の渡部萌子さん(21)が4日、バレエダンサー熊川哲也さん(旭川出身)が主宰する日本有数のバレエ団「Kバレエカンパニー」(東京)のオーディションに合格した。同教室からプロダンサーが出るのは初めて。渡部さんは「スタジオで学んできたことを生かして、より多くの舞台で活躍できるダンサーになりたい」と意気込んでいる。
Kバレエカンパニーは、名門・英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル(主役格ダンサー)だった熊川さんが1998年に退団し、翌年に旗揚げ。同バレエ団出身の男性ダンサーが多く在籍し、公演は日本のみならず海外でも盛んに行っている。
函館出身の渡部さんは4歳からバレエを始め、小学3年からビーグリィーさんの下で練習を積んできた。国際コンクール「ユース・アメリカ・グランプリ」(米国)の15―19歳部門で2位、ローザンヌ国際バレエコンクール(スイス)に出場するなど活躍し、白百合高校在学中に英国ロイヤルバレエ学校(同バレエ団付属学校)に1年間留学。ことしで17年間のキャリアを持つ。
「Kバレエ―」へ入団を決めたのは、英国ロイヤルバレエ団の特有スタイル「ロイヤル・スタイル」を極めようと思ったから。「わたし自身がイギリスで学んできたこと、英国ロイヤルバレエ団員だったビーグリィー先生の下で積んできた成果を存分に出したい」と迷わずに応募。難関のオーディションを突破した。
英国や日本のバレエ団のオーディションに挑戦し続けただけに、4年越しのプロ入りに大喜び。一度は辞めようかと思った時期もあったが、持ち前の努力と「『焦らず、自分にあった道はきっとある。今を一生懸命に』との先生からの励ましを胸に」乗り切った。
毎日、精いっぱい踊る姿を見てきたビーグリィー綾子さんは「これだけバレエに情熱を注ぐ子は珍しい。厳しい世界だが、その姿勢を忘れず、プロの中でしか味わえないことをたくさん学んでほしい」とエールを送る。
12日に上京し、早くもプロとして活動を始める。8月の公演に向けて、レッスンの日々だ。渡部さんは「すべての舞台に立てるわけではないので、地道にどん欲に表現することを学びたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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