サミットに向けプレスツアー、江差追分など鑑賞

update 2007/12/13 16:03

 来年7月に開催される北海道洞爺湖サミットに向け、在京外国人記者に本道の食や文化の良さを感じてもらう「プレスツアー」(同サミット道民会議主催)が12日、桧山・渡島管内で行われた。台湾、スペイン、ロシアなど7カ国9機関から11人が参加。函館の夜景や伝統的建造物を視察したほか、江差追分や松前神楽など伝統芸能を鑑賞し、道南の魅力を体感した。

 プレスツアーは本道の魅力を世界に発信してもらうことを目的に実施。今回は2泊3日の日程で道南のほか、後志、札幌管内などをめぐる。11月下旬には釧路、十勝で行っており、今後、網走などでも予定されている。

 一行は午前に桧山入り。上ノ国町の国指定史跡「勝山館」を視察した後、江差町のホテルニューえさしで町内の児童らによる江差追分の大合唱で歓迎を受けた。函館市内では五稜郭タワーや函館山からの眺めを楽しむなど各所を見て回り、夕食会場の函館国際ホテルでは、福島町の松前神楽保存会(常磐井武宮会長)による「松前神楽」を鑑賞した。

 米国の通信社ヨーロピアン・プレスフォト・エージェンシーのエバレット・ブラウンさんは「江差追分に感動した。冬の寒い時期に人々の心を元気付ける歌声ですね」と話し、台湾の中央通信社東京支局長の張芳明(ファンミン・チャン)さんは「初めて函館の夜景を見たがやはり素晴らしかった。台湾人は日本・函館の観光客の多くを占めるので、その実情を探りたい」と語っていた。

 一行は今後、同サミット会場となるウィンザーホテル洞爺(胆振管内洞爺湖町・豊浦町)や後志管内のニッカウヰスキー余市工場などを視察し、14日に帰路につく。

提供 - 函館新聞社



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