イルミナシオン映画祭閉幕
update 2007/12/11 12:19
函館山展望台クレモナホール(函館山山頂展望台内)と十字街シアター(函館市地域交流まちづくりセンター内)の2会場で3日間にわたって開催された「第14回函館港イルミナシオン映画祭2007」(実行委主催)が最終日の9日、大勢の映画ファンの熱気に包まれながら閉幕した。期間中の入場者数は1750人で前年比170人増だった。
同映画祭は7日に開幕し、計29作品を上映。オール函館ロケ作品「硝子のジョニー 野獣のように見えて」(1962年)に主演した宍戸錠さん、美術監督の木村威夫さん、このほどフランスで開かれたキノタヨ映画祭で最優秀観客賞に選ばれた「アリア」の坪川拓史監督(長万部町出身)ら多彩のゲストのトークも注目を集めた。
9日は両会場で10作品が上映された。このうち、クレモナホールでは若松孝二監督の「実録・連合赤軍―あさま山荘への道程(みち)」が上映された。
この作品は1972年2月に起きた長野県・あさま山荘立てこもり事件と、それに至るまでの連合赤軍内部で発生した壮絶なリンチ殺人を3時間10分にわたり克明に描き出した大作。今年度の東京国際映画祭(日本映画・ある視点)で作品賞を受賞しており、国内外の映画祭からも参加要請が殺到している。
作品上映後、出演者の大西信満さんとともにステージに上がった若松監督は「連合赤軍事件を知らない若い世代に、事実をありのままに伝える映画を作りたかった」と説明し、「彼ら(連合赤軍メンバー)の行動が正しいとか間違っていたとかを押し付けるのではなく、映画を見た人が自由に感じ取ってくれればうれしい」と話した。
続いて同会場行われた閉会式では、同映画祭の米田哲平実行委員長が「市民の手作りでスタートした小さなイベントが、回を重ねてたくさんの素晴らしいゲストに参加してもらえるまでに成長した」とした上で、「15回目の節目となる来年も、さらに充実した内容を目指すため、みなさんの協力をお願いしたい」とあいさつした。
提供 - 函館新聞社
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