3年間で栽培面積倍増 乙部のブロッコリー
update 2007/3/9 11:23
【乙部】乙部町契約野菜生産出荷組合(林義秀組合長)は、新年度のブロッコリーの栽培面積を約23・9ヘクタールとすることを決めた。2005年度に11・8ヘクタールからスタートしたブロッコリー栽培は、3年間で面積が倍増。スイートコーンやカボチャを加えた同組合単独の生産額も1億円の大台を超える見込みで、町内農業の中核を占める存在になる。
7日に千岱野研修会館で開いた定期総会で、新年度の事業計画を決定。栽培計画はブロッコリー23・9ヘクタール、スイートコーン6・2ヘクタール、カボチャ(坊ちゃん、白い九重栗など)4・9ヘクタールで、カリフラワーの栽培にも着手する。生産額はブロッコリーの8213万円を筆頭に合計1億317万円を見込む。組合単独の生産額が初めて1億円の大台に乗る。
05年に発足した同組合は、大手農産物卸売商社のベジテック(東京)との契約栽培で初年度は11・8ヘクタールのブロッコリーを作付け。06年には19・1ヘクタールに拡大した。町は、野菜類との輪作体系を確立するため極小粒黒豆・黒千石などを栽培する大豆プロジェクトも推進。合計生産額は3年目で1億円を超え、面積も05年度約33ヘクタールから07年度には約60ヘクタールと倍増する。
総会で林組合長は「組合の活動が一層拡大し、産業として自立できる農業に発展させ、新規就農者や農業後継者の道筋となれば。乙部のブロッコリーは最高と評価されるよう努力したい」と話した。
檜山管内では、大豆価格の低迷から、新年度から厚沢部町など複数の町でブロッコリーへの転作が始まる。同組合は3年間の実績を生かし、他産地との差別化や高付加価値化を図る考えだ。
町は栽培面積の倍増に対応して、製氷器の大型化など集出荷施設(姫川)の設備増強に向けた財政支援を検討。12日開会の第1回町議会定例会に関連予算案を提案する。
提供 - 函館新聞社
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