12日のサミット外国人記者視察ツアーで松前神楽を披露
update 2007/12/7 18:40
【福島】来年7月に開催される北海道洞爺湖サミットに向け、在京外国人記者にサミット会場の視察と、本道の自然や食、文化の魅力を感じてもらおうという「プレスツアー」(同サミット道民会議主催)が12日、渡島、檜山管内で行われる。函館市内のホテルでは文化芸能発表として、福島町の若者たちが伝統を継承する「松前神楽」が披露されることが6日決まった。同神楽保存会の常磐井武宮会長(61)は「地元の子どもや青年らが頑張る姿勢が評価されたと思う。小さなまちで300年余続く神事を全世界に広めたい」としている。
渡島支庁から町役場を通じて、同保存会に出演要請があった。松前神楽の伝承活動を続ける地域は福島のほかにもあるが、他地域は神職が演技者を務めるのに対し、福島は小中学生、高校生、20代の若者らが中心となっているのが特徴だ。
最年少の福島小3年、中塚隆太朗君(9)は松前神楽が大好きで、自宅では発砲スチロールで神楽の頭をつくり、緑色の風呂敷をつけて舞い遊ぶほど。父親の徹朗さん(49)と各種イベントに足を運ぶうちに、その魅力に引きこまれた。
隆太朗君は11月から常磐井会長の下、本格的に練習を開始。常磐井会長は「楽しみながら真剣に取り組んでいるから振り付けの覚えも早い。とにかく練習熱心」と目を細める。
他のメンバーの田中真実さん(13)と笹井奈保さん(14)、乳井英一さん(24)、小鹿拓磨さん(23)、佐藤拓海さん(23)、北野時雄さん(75)も、新たな後継者の登場を歓迎。「当日は、皆で楽しみながら伝統の松前神楽を披露したい」と意気込み、「これがきっかけで、来年のサミット会場でも松前神楽を披露できればうれしい」と期待を膨らませている。
提供 - 函館新聞社
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