在学中トラブル「情報なし」…女性刺殺事件で道教大函館校が会見

update 2007/12/1 15:26

 函館市内の会社員無量林(むりょうばやし)智子さん(23)が26日朝、出勤時の自宅前で刺殺された事件で、無量林さんと、殺人容疑で逮捕された中原哲也容疑者(22)が在籍していた道教育大函館校の杉浦清志副学長らは30日、同校で記者会見し、在学中の2人の間でのトラブルについて「今のところ符合するような情報は(大学には)入っていない」とした。

 冒頭、杉浦副学長が「事件の当事者双方が卒業生だったことは『教育の府』を担う者として慚愧(ざんき)に堪えない。函館校の教育環境をあらためて点検し、再発防止に努めたい」と述べた。

 会見では、同校の雁沢好博教授が、事件の原因究明に向けて27日に設置した臨時委員会の調査結果などを報告。中原容疑者が在学中に計約100科目履修していたことに触れ、「授業の内外で無量林さんのことを知り得る状況にあった」とした。

 また、中原容疑者が担当教授や報道機関などに送ったとみられる手紙について、「(同容疑者に対するいじめの加害者として実名が挙げられた卒業生の)7人と中原容疑者は、学部は同じだったが関係性に濃淡があり、共通点は見いだせていない」と話すにとどめた。現在7人には事件に関する書面での聞き取り調査をしているという。

 同校では近く、弁護士や精神科医など第三者を加えた特別委員会を立ち上げる方針で、中原容疑者へのいじめの有無や、無量林さんのストーカー被害などについてさらに調査を進める。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです