おさかな青空市場全日程終了/地元魚介類PRに効果

update 2007/11/27 10:57

 函館(臼尻)地域マリンビジョン推進協議会(会長・砂田義稔南かやべ漁協理事)が主催し、9月から臼尻漁港で開催した鮮魚即売会「おさかな青空市場」が25日、全6回の日程を終えた。当日朝に定置網で水揚げした旬の魚介類を格安の浜値で提供する企画で、毎回、販売開始直後にほとんどの商品が売り切れるなど、客の評判も上々だった。同協議会は来年度以降も事業を継続する方針で、今後、関係者を交えて開催時期や回数、価格の設定など課題を整理する。

 同協議会は、南かやべ漁協(鎌田光夫組合長)、臼尻町会(加藤詔三会長)、市で構成。水産業と地域活性を目的とする「地域マリンビジョン事業」(国交省道開発局主催)のモデル地域指定に向け発足した。即売会は地元での消費拡大を図るため、初めて企画した。

 同漁協は「ホッケやイナダ、サバなど値段も手ごろな小魚類がよく売れた。喜んでもらえたのでは」と話す。地域の漁業生産物の魅力や、無償で提供した海水氷の鮮度保持能力の高さをPRするという所期の目標は達成したと評価している。

 最終日に旧市内から来場した主婦(62)は「その日に水揚げされたという鮮度に対する安心感がある」と話していた。市水産課は「南茅部地域の住民より、旧市内からの来場者が多く、常連となる客もいた」とし、来年度以降はイベントの周知方法も再検討することにしている。

 ただ、10月7日に尾札部黒鷲漁港で開かれた毎年恒例の「南かやべとことん浜味祭り」の翌週は客足が鈍ったり、11月11日は悪天候としけで、水揚げ量が少ない日もあった。天候の問題や、開始10分もたたずに売り切れる魚種も多く、客数の見込みとニーズに応える品ぞろえのバランス、売り切れ時の追加供給などの課題も残った。同協議会は、来年度以降の事業継続に向けて協議を進めることにしている。

提供 - 函館新聞社



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