カナダ寄贈のツリー利用し枝葉でしおり作り…よみがえる箱館丸の会

update 2007/11/22 14:26

 函館の冬を彩る一大イベント「2007はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が12月1日に開幕するのを前に、市民グループ「よみがえる箱館丸の会」(澤田石久巳代表)が20日、函館市末広町4の函館市地域交流まちづくりセンターで、地元町会の協力を得て、もみの木の枝葉を用いたしおり作りに取り組んだ。

 実行委の一員である澤田石代表が、同イベントのシンボルとしてカナダのハリファックス市から毎年寄贈される、もみの木の再利用法として2001年から企画。昨年からは町ぐるみの活動にしようと、イベントの会場となる函館西部地区の町会も製作にかかわるようになった。

 使用する枝葉は変色を防ぐために、吸湿性のあるシートに包んで1年かけて乾燥させてきた。大型ツリーや電飾で彩られたベイエリアの風景を印刷した台紙に、枝葉やスパンコールを乗せてからプラスチックフィルムにはさんでラミネート加工をし、角にリボンを通して完成となる。

 しおりは約2000枚を用意し、函館国際観光コンベンション協会主催の散策ツアー参加者や、同イベントの運営に携わる関係者などに配布。また、ことしが函館とハリファックスの姉妹都市提携25周年、函館ハリファックス協会(山崎文雄会長)の創立20周年、同イベントの10周年にあたることから、初の試みとして英語版のしおりを道国際交流センター(山崎代表理事)を通じて、ハリファックス市の児童にプレゼントする。

 山崎代表理事は「節目の重なった年に、両市間の交流をさらに深める意義のある品になるはず」と歓迎。澤田石代表は「もみの木を毎年提供してもらっている感謝の意を伝えるため、函館から真心を込めて贈りたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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