大人も顔負け 江差追分合唱…五勝手保育園・発表会

update 2007/11/20 15:41

 【江差】江差町立五勝手保育園の発表会が18日、町文化会館で行われ、年長組の5歳児6人が「江差追分」の合唱を大人顔負けの堂々とした表情で歌い上げ、練習の成果を存分に披露した。同園では初挑戦の江差追分で、会場に詰め掛けた家族や住民からは大きな拍手が送られた。

 「ふるさとの宝である江差追分を心に残して欲しい」(泉学美主任保育士)との思いから、初めて発表会のプログラムに加わった。

 同園内には町内の道場で江差追分を習っている子供もいるが、今回合唱した6人は全員が初体験。江差追分会の杉山由夫師匠の指導で、10月初旬から特訓を重ねて本番を迎えた。

 町文化会館大ホールのステージでは、全国の愛好家が頂点を目指して集う江差追分全国大会も開かれる。緊張した面持ちでひのき舞台に立った子供たちは、尺八の伴奏に合わせて「かもめの鳴く声に ふと目をさまし―」と、江差追分特有の節回しを披露。年中組の4歳児8人も、元気な声で「ソイーソイ!」と、独特の合いの手を入れる「ソイがけ」で応援。14人が一つになって、「本唄」と呼ばれる一節を見事に歌い上げた。

 杉山師匠も会場で合唱を見守り、「間違いもなく立派な出来栄えだった。100点満点で85点をあげてもいいね」と笑顔を見せた。

 会場を訪れた町内の50代の男性も「保育園や小中学校での取り組みを通じて後継者のすそ野が広がり、江差追分が末永く町内で歌い継がれるよう期待したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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