西部地区の駐車禁止区域拡大
update 2007/11/16 11:06
函館市内の観光名所・西部地区で路上駐車が常態化している現状を踏まえ、函館方面公安委員会は年内にも、特に苦情が多い西部地区内の市道13路線(計約2・5キロ)を新たに駐車禁止区域に指定することを決めた。各路線に標識が設置され次第、規制を開始する見通し。事故の発生が懸念され、景観を損ねてきた路上駐車の一掃が期待される。
多くの土産店や地元企業が立ち並ぶ大手町、豊川町、末広町では平日でも常に数十台が縦列で駐車し、函館西署が同公安委に駐車禁止区域指定を上申し、10月24日付で決定した。交通事故や車上狙いなどの犯罪発生、緊急車両の通行の妨害になっていることも駐車禁止区域拡大の背景になった。
西部地区の朝市、金森倉庫群地区は10月から始まった「民間駐車監視員制度」の導入に伴い、同署の最重点取り締まり地区に指定されている。同制度の導入以降、同署管内の駐車違反の摘発件数は10月末現在430件で、前年同期(205件)に比べほぼ倍増した。観光客や周辺住民からも「写真を撮るときに邪魔になる」「見通しが悪い」など、路上駐車について同署に多くの苦情が寄せられていた。
また、これまで半月ごとに片側車線を交互に駐車禁止としていた末広町、豊川町、元町、弁天町、宝来町、青柳町の市道10路線(計約4・1キロ)も11月上旬から全面駐車禁止区域とした。
同署の屋代芳彦交通課長は「違法駐車も青空駐車も、ドライバーが道路を私物化していることになる。決められた場所に止めて、マナーを守ってほしい」と訴える。
東京から西部地区に観光に訪れた男性(47)は「せっかく風情のある観光地に来たのに、こんなに車が止まっているとは。函館全体のイメージダウンにもつながる」と不満を漏らす。同倉庫群の土産店に勤務する男性(46)は「商品の搬入や搬出の際に、駐車車両がぎっしりで不便を感じていた。ドライバーには駐車場を利用してほしい」と話し、駐車禁止措置を歓迎していた。
提供 - 函館新聞社
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