ドップラーレーダー 函館気象台で運用開始

update 2007/11/16 11:05

 気象庁は七飯町の横津岳(1167メートル)にある函館気象レーダーをドップラーレーダーに更新し、函館市美原の函館海洋気象台で15日午後3時から運用を開始した。同気象台には早速、観測した風などのデータが送られた。

 ドップラーレーダーは雨雲の中にある風の動きから風の分布を観測することで、従来のレーダーより集中豪雨、積乱雲、突風の監視、予測能力が向上。竜巻本体の観測はできないが、極地的な低気圧を観測することで竜巻災害などの防止、軽減が期待されている。

 運用開始時にドップラーレーダーがとらえたデータが気象庁(東京)に送られ、約2分後に同気象台のモニターに映された。田代照政業務課長が道南上空に北西の風が吹いていることを説明。そのほかレーダーなどの装置が安全に稼動していることが確認された。

 気象庁では全国20カ所の気象レーダーをドップラーレーダーに更新する整備を進めている。函館は9月から工事を開始し、本道では初、全国はこの日までに6カ所で運用している。今後データの蓄積を行い、2010年をめどに突風や局地的な雨の情報を提供する予定だ。

提供 - 函館新聞社



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