函館市内上半期、ネグレクトが最多
update 2007/11/14 11:32
函館児童相談所が受理した2007年度上半期(4―9月)の児童虐待件数(速報値)がまとまった。受理した全47件のうち、育児放棄や怠慢などの「ネグレクト」が半数以上を占めたことが分かった。
05年度までは「身体的虐待」が最多だったが、06年度からネグレクトが上回るようになり、受理件数も05年度の25件から06年度は54件と30件近く増えた。07年度上半期もネグレクトが最多の24件に上り、身体的虐待の16件、きょうだい間の差別などの「心理的虐待」6件、「性的虐待」1件と続く。
虐待者は実母が32件で最も多く、実父10件、実父以外の父2件、実母以外の母1件、その他が2件。虐待を受けた子どもはゼロ歳から2歳が2件、3歳から就学前は9件、小学生16件と低年齢が半数以上。中学生15件、高校生・その他5件だった。
ネグレクトは保護者が長時間子どもを放置したまま出掛けたり、家の中が不衛生だったりし、子どもの健康や発達に影響を及ぼす恐れのある事例が挙げられる。近年こうした育児での不適切なかかわり方が虐待と認識され、件数が伸びている。
同児相は「自分の生活を優先してしまう親の未熟さもあるが、精神疾患や障害を抱え、育児が困難なケースも増えている」と指摘。「自ら援助を求めない保護者への育児サポートが課題」としている。
提供 - 函館新聞社
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