日本人初 寺越さん修士課程修了…ロシア極東大 本学に留学
update 2007/11/13 13:20
ロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)を卒業後、ウラジオストク市の本学・ロシア極東国立総合大学(ウラジミル・クリーロフ学長)に留学したの寺越弓恵さん(25)がこのほど、同大修士課程を修了した。同函館校によると、同大修士の修了は日本人で初めて。寺越さんは「この経験を生かしていきたい」と話している。
寺越さんは2001年4月、富山県の富山商船高専から同大函館校のロシア地域学科(4年制)に入学。05年3月の卒業後、ロシアについてもっと学びたいと同年9月、本学の国際政治課程(2年制)に進んだ。
修士課程に進学するためには70科目の単位取得が必要で、1年目に必死で単位を取得。2年目には教育実習などを行い、「日本とロシアのテロ対策」をテーマに修了論文を発表、9月に修了を認められた。「言葉で言い尽くせないほどの達成感と安堵(あんど)感がある」と寺越さん。1年目は講義づけの毎日で、教授らとうまく会話ができず、相談する友人もいなかったために引きこもりがちになったが、「いろいろな人に支えられて乗り切ることができた」と振り返る。
函館校の小笠原雅専務理事は「学校として誇りに思う。後輩たちの励みなる」とたたえる。
帰国後は古里の石川県小松市に在住。8日に来函し、13日まで滞在して母校や関係者に修了を報告。今後は「紛争地の開発支援や国際協力の仕事に就きたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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