函病が大動脈瘤の専門外来開設へ

update 2007/11/10 13:04

 市立函館病院(吉川修身院長)は9日までに、大動脈瘤(りゅう)に対応する専門外来を12月1日から開設することを決めた。担当専門医は、ステントグラフト治療と呼ばれる最新技術を持つ心臓血管外科科長の森下清文医師(53)で、月曜、水曜の午前と金曜午後の週3回診療する。同病院は「大動脈瘤の適切な診断、治療方針の確立が可能となる」としている。

 ステントグラフト治療は、血管にできたこぶに特殊な人工血管を装着し、血管破裂を防ぐ医療技術。森下医師は今年1月、札幌医大病院から市立函館病院に着任し、患者を治療しながら専門外来開設に向けて院内の体制を整えてきた。11の医療学会でつくるステンドグラフト実施基準管理委員会からの認定を受けたことなどから、今回の開設に踏み切った。この治療ができるのは道南では同病院だけという。

 大動脈瘤は、大動脈にできるこぶで、破裂寸前まで無症状。主に喫煙や高血圧が原因で発症し、近年、患者数は急増している。

 森下医師は「ようやく体制が整ったので、これまで培った医療技術を発揮していきたい。こぶの破裂予防に対応した生活指導も行いたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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