貿易ビジネスセミナー「アジア市場に商機」
update 2007/11/8 13:19
函館圏域の貿易振興を考える「中国(上海)・シンガポール貿易ビジネスセミナー」が7日、函館市美原の渡島合同庁舎で開かれた。海外との貿易促進や地場産品の販路拡大支援を目的に、渡島支庁と函館市の共催。講師に海外駐在経験がある道職員を招き、現地のビジネスにかかわる考え方や、動向を探った。
講師は、北海道・北東北三県シンガポール事務所に勤務した道経済部産業立地課の中川賢一主査と、ほくほくフィナンシャルグループ(北陸銀行上海事務所)に派遣経験のある同経済交流課の匂坂圭子主査が務め、それぞれ、現地のビジネスにかかわる考え方を伝えた。
中川主査は「シンガポールでは北海道はブランドとして知名度がある」とし、飛躍的な経済成長を続けるアジア市場には大きなビジネスチャンスが広がっているとした。同国は、ASEAN主要都市と2時間圏内で結ばれている地理的な優位性があることや、外国企業に対する政府の姿勢など「アジアの統括拠点として、安心してビジネスができる環境」と紹介した。
また、現地のビジネスフェアに参加する際の留意点として「出展する目的をはっきりさせ、アフターフォローをしっかり行うことが重要になる。日本人とは考え方が違うので、自分の言葉でマーケットに訴えることが大切」などと語り、商談を切り開く上での必要な姿勢を伝えていた。
セミナーではこのほか、支庁と市の貿易担当者が、行政の取り組みを紹介。市商工観光部貿易振興担当の清水大令参事は、函館や道内の貿易は整備途上であるとして、「輸出者のポテンシャル(潜在能力)を向上させるのが絶対条件。行政の役割は民間と両輪であり、知恵を絞ってやっていきたい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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