歯磨き、食生活改善…“いい歯”になろう あす「いい歯の日」

update 2007/11/7 14:24

 子どもの歯、しっかり守って“いい歯”にしよう―。渡島保健所によると、2006年度の八雲、長万部両町を除く渡島管内9市町の3歳児1人当たりの平均虫歯本数は1・60本で、道内平均(1・21本)に比べて多いことが分かった。同保健所では、共働きなどの家庭環境、歯科衛生意識の低さなどを要因に挙げ、「乳歯は成長過程で大事な役割を持つ。歯磨きや食生活の改善で予防を心掛けて」と呼び掛けている。あす8日は「いい歯」の日。

 いい歯の日(11月8日)は、日本歯科医師会が口腔(こうくう)保健の啓発周知日などとして1993年に定め、関連団体がPR活動などを行っている。1歳半と3歳児対象の歯科検診は、国が自治体に実施を義務づけている。

 同保健所によると、近年、歯科保健知識の普及や予防製品の充実などを背景に、全国的に子どもの虫歯は減少傾向にある。道南圏も微減しているが、都市部に比べ、歯科環境や対策は遅れ気味という。

 道が集計した道内180市町村の歯科検診(同年実施分)結果をみると、3歳児の平均虫歯本数は管内で鹿部町が5・42本(全道179位)と最も悪く、次いで森町(2・29本)、松前町(1・95本)など道内平均以下の町が目立つ。函館市は1・52本、北斗市は1・66本。各自治体の乳幼児数で平均値に差は出るものの、「ここ数年は心配な市町が道南圏には多い」(同保健所)という。

 同保健所の沼田栄子歯科衛生士は「乳歯が生えそろう3歳児は発達段階の中でも大事な時期。虫歯は生活環境が影響するので、親の仕上げ磨きはもちろん、歯磨きの習慣づけも意識してほしい」と話している。

 具体的な予防策としては@歯磨きA食生活の改善B歯質の強化―を挙げる。同保健所の新里勝宏歯科医師は「何となく磨くのではなく、コツをつかんで効率の良い磨き方を実践してほしい」と説明し、「年齢問わず、かかり付けの歯医者を持ち、定期的にチェックすることも大事」と話している。

提供 - 函館新聞社



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