渡島支庁などでウォーム・ビズ始まる

update 2007/11/6 13:15

 地球温暖化防止を目的に、室温設定を抑えて温室効果ガスの排出を減らす道の「ウォーム・ビズ」活動が11月から始まった。渡島支庁でも、職員が重ね着するなど取り組みを始めている。灯油価格が高騰し、暖房費の節約意識が高まる中、同支庁では「暖かい服装で過ごし、暖房設定温度を1度下げて」と一般家庭にも活動の協力を呼び掛けている。

 ウォーム・ビズは国の方針に合わせて、2005年から道が独自に実施している。期間は11月から翌年4月末までの6カ月間で、職員に暖かい服装での執務を勧めるほか、企業や一般家庭への啓発やパネル展などを通じて、取り組みの広がりを図っている。

 同支庁では、各課の入り口に活動実施を知らせるチラシを掲示し、来庁者にPRしているほか、管内市町村や各出先機関にメールや文書で参加を呼び掛けた。これを受け、市内新川町の函館地方合同庁舎でも電灯の間引き点灯などを行っている。

 同支庁地域振興部の藤井淳係長は「まだ暖かいので職員の服装はあまり変わらないが、厳冬期にはベストやカーディガンを活用してほしい。職員が率先して取り組むことで『暖房に頼らない暮らし』の実践を促したい」と話している。また、市民に向けては、暖房を1度下げることで1世帯当たり灯油年間約130g「(約1万1000円)の節約になることから、「省エネにもなるのでぜひ実施して」と呼び掛けている。

 こうした取り組みは管内の企業にも広がっている。北海道電力函館支店(鈴木裕文支店長)も3年前から実施しており、同支店の担当者は「女性は膝掛けを用意するなど活動は浸透している」と話す。また、北海道ガス函館支店(伊藤広路支店長)の販売開発グループによると、「冬は余計に着込むなど社員の意識は高まっている」という。 

提供 - 函館新聞社



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