ニラの販売額8億円突破…町特産野菜「北の華」
update 2007/11/2 12:09
知内町特産野菜のニラの販売額がことし初めて、8億円(10月6日販売時点)を突破した。町ニラ生産組合(石本顕生組合長、73戸)の農家の長年にわたる努力が実った形で、今後も栽培方法の改良を続けて通年出荷を目指すなど、「安心安全でおいしいニラづくり」を掲げて事業の拡大に力を注ぐ。
知内のニラの商品名は「北の華」。幅広で柔らかく、甘みも強く、全国的に人気を得ているブランド品。
ニラ栽培は町重内地区で1971年に農家8戸で始めた。73年に重内ニラ組合が6・4トンを初出荷。栽培農家は86年計59戸に広がり、年間販売額1億円を突破して以降、2、3年おきに1億円ずつ額を伸ばしてきた。
また、寒冷地に対応した品種研究では農業関係機関からアドバイスを受け、消費者が安心して購入できるようにと工夫を重ねてきた。
1989年からフィルム包装を実施し、2004年にはテープに生産者番号を記している。出荷後の鮮度保持に努め、生産者を明確にすることで消費者との信頼関係を築いてきた。
ことしは26・7ヘクタールの農地でハウス栽培に取り組んだ。JA新はこだて知内基幹支店によると、ことしのニラの生産量は10月18日現在、約1600トン。
当初の年度計画は1550トンで、販売額は過去最高だった昨年度の7億6020万円を約6000万円上回り、生産量、販売額ともに好調だ。
同組合は、成長期の夏場の好天が出荷量を伸ばした要因の一つとし、「消費者があってこその商売」と組合員が日ごろから安全面に配慮し、勉強会を重ねるなど努力した結果が人気の拡大につながったと見ている。
販売額8億円突破を記念して、9日午後5時から町中央公民館で市場関係者らを招いた祝賀会を開く。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。