原油高騰で家庭が悲鳴…ガソリン、灯油値上がり
update 2007/10/31 11:24
原油高騰に伴い、ガソリンや灯油など石油製品の価格上昇が相次ぎ、一般家庭や関連業界の負担が増している。生活協同組合コープさっぽろ(札幌)は29日から、函館市内(一部地域を除く)の灯油1リットル当たりの定期配達価格を過去最高の81円に設定。市内のガソリン・軽油も値上がりしている。冬場の暖房需要期を控え、市民からは「どこまで価格が上がるのか」と不安の声が出ている。
道内における灯油価格の指標となるコープさっぽろは同日以降、灯油の配達価格を全道一律で4円上げた。暖房や融雪機器の燃料など、道内では冬場が最需要期となるため、値上がりによる家計への打撃は大きい。
市内昭和町に住む主婦(49)は「5月ごろまでストーブを使うが、今年の1カ月分の灯油代金は昨年に比べて倍。ガスも電気も高くなり、生活全般が苦しくなる」と漏らす。市内亀田本町の会社員加賀満代さん(33)は「家ではなるべく省エネを心掛けたい」と話している。
灯油と前後し、ガソリン・軽油の価格も上がっている。渡島・桧山管内のガソリンスタンド117社が加盟する函館地方石油業協同組合(和田善助理事長)によると、20日以降、組合各社のレギュラーガソリン平均はフルサービス式で144円前後と6円の値上げ、同セルフ式で139円前後と4円の値上げとなった。函館新聞社の調べでは、30日現在の市内の軽油価格は124円前後で、今後4―6円の値上げを検討している業者もいる。
あるトラック運送業者は「燃料経費がかかる分運賃を上げたいところだが、原油の高騰は消費生活全体に影響があるため難しい」と話す。和田理事長は「環境問題や家計を考えると、石油を節約しながら大事に使っていただくしかない」としている。
提供 - 函館新聞社
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