松前、せたな、奥尻…3町単独プロジェクトを採択 道の「地域再生チャレンジ交付金」

update 2007/10/31 11:23

 【江差、松前】道は30日、住民との協働による地域活性化や、市町村の格差是正を目的とする「地域再生チャレンジ交付金」の採択プロジェクトを発表した。道南では松前、奥尻、せたなの3町の単独プロジェクトが採択された。

 松前町は「協働のまちづくり推進プロジェクト」を提案。水産資源や歴史文化を背景とする観光資源の活用、住民の連帯意識を基盤とする地域支援、町独自の教育指針策定などを盛り込んだ。総事業費は8730万円。本年度の交付金内示額は480万円。

 奥尻町は「観光客倍増プロジェクト」として、離島ならではの食文化や自然景観を活用した観光産業の活性化に向け、全町的な連携を進める。特産食材のリスト化やメニュー開発、島内観光バス運行に取り組む。総事業委は4億4630万円で、内示額は1000万円。

 せたな町は「生涯せたな町で暮らすプロジェクト」で、高齢者福祉の充実や社会参加の促進に向け、独居老人への配食、入浴、除雪などの支援、高齢者や障害者の外出支援などに取り組む。総事業費は1億9053万円。内示額は530万円。

 3町とも、プロジェクトの実施期間は2011年度までの5年間を予定している。同交付金は本年度から道の新規事業としてスタート。プロジェクトの先駆性や地域への波及効果のほか、人口減少や財政難などの状況も採択の指標になる。

 市町村プロジェクトは最大1000万円、広域プロジェクトは2000万円を上限に交付。5日までに市町村42件、広域5件の応募があり、夕張市や三笠市など市町村8件、広域分2件の計10件が採択された。

提供 - 函館新聞社



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